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ドナウの女王ブタペスト 見たこと 感じたこと   2014.10.08

■マイナー観光ルート ハンガリーが面白い10月 14 ブタペスト 街並 別

ブタベスト(ハンガリー)は「ドナウの女王」とも「世界一美しい街」とも称されます。確かにそこらじゅうの街角が“絵”になる。若い男女が肩を寄せ合い歩く路地裏。初老の男性がベンチに腰掛、パイプを吸う。ヨーロッパが最も活気に溢れていた頃にタイムスリップ。そんな感じすら受けます。機会があれば是非また訪れない街です。

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“Off the beaten road”と言う言葉があります。既に人々が踏み固めた道から外れ,敢えて脇道を歩いてみる。まだ人々が踏んでいない道を選ぶ。そんなマイナーな観光ルートがあってもいい。フランス・イタリア・ドイツなどメインの観光ルートもイイが、ハンガリーのようなマイナールートもイイものです。特にお風呂好きの方にはお勧めです。


■ブタベスト滞在 築200年のアパート

10月 13 ブタペスト チョボ宅滞在 1ハンガリーでは日本と同じ。「姓」を先に「名」を後に読む。こんなところにも「ヨーロッパの中のアジア」を感じます。モーバル・チョボ(Morval Csaba)さん。アイチ認定者。ブタペスト旧市街に立つ堅剛なアパートメント(築200年?)に独り住まい。彼の家に数日間ご厄介になりました。地下鉄駅から徒歩数分。近所には何でもあり便利。快適な日々でした。彼は自転車好き。私はレンタル自転車に乗り、二人で市内をあちこちポリング。とても楽しい日々でした。そして、コレが私がいた部屋。ワインとチーズで毎晩遅くまで話しました。山羊のチーズが美味しかった

10月 13 ブタペスト チョボ宅滞在 3 10月 13 ブタペスト チョボ宅滞在 2 10月 13 ブタペスト チョボ宅滞在 別

時折、彼はタバコを吸う。日本ではとんと観かけなくなった手製の紙巻タバコ。一服するにも結構時間がかかる。何とも優雅な嗜好…。柔和な人柄。忙しそうでした。お世話になりました。


■ハンガリー人 アイチ認定者 第一号

10月 6 アイチ シルビア 1今から5年前、アイチ認定者、ハンガリー人第1号になった女性がいます。第21期アイチ認定養成コース(2009年1月)を受講したシルビアさん(理学療法士)。当時、ご主人が東京勤務。帰国を控え、出産したばかりのお子さん連れで受講。ご主人が終日ケアしていた事を思い出します。その彼女とブッタベストで再会。滞在中の知人宅へ訪ねてきてくれました。あの時、お子さんは今は少年。もうすぐ6才とのこと。時の流れを感じます。シルビアさんと再会でき、嬉しかった。シルビアさんが以前勤務した温泉療法病院は有名なスパ施設。市内四大スパ施設の一つ。オスマントルコ帝国の占領時代からあるらしい。今回、たまたまその病院でアイチ講習会をしました。現在、彼女は市内の別の温泉病院に勤務しているとのこと。不思議な縁ですネ。別れる時、「この子をTokyoで産みました。“Dai-Jyo-Bu Shipai-Nai”(大丈夫心配ない)と皆から励まされました」「日本は凄くイイ国です。日本の皆に心から感謝しています。」とその子を抱きしめながら言いました。とても幸せそうでした。


■ハンガリー料理 歴史の味

9月 ハンガリー料理 2 9月 ハンガリー料理 3

「ヨーロッパの中のアジア…」ハンガリーはそう言われています。スラブ諸国への“出入口”に位置する国。だから歴史的に他民族から何度も侵略された。ハンガリー料理にはその味がします。例えば、代表格の一つ「グヤッシュ」(ポークの煮込みスープ)。深みのある辛さが旨さを引き出し、とてもイイ味です。トルコとロシアの二つの味が融合したようなスープ。ドナウ川に面した古風なレストラン。国の植樹プラタン(プラタナス)の木の下で食べました。美味しかった。


■ビジネスマンの定番ランチ ソーセージ&コールスロー10月 4 ランチ 1

ブタペストのビジネスマンの定番ランチ。ディスノトス(Disnotoros)を言うらしい。数種類のソーセージとキャペスの千切(コールスロー?)のセットメニュー。辛みのきた味付け。と、出来立てホヤホヤのパン。どの国であっても、長い間、庶民が好んだ“味”は文句なく旨いですネ。


■古都観光の面白さ マンホール

10月 7 ブタペスト 脇道 2 10月 7 ブタペスト 脇道 1 10月 7 ブタペスト 脇道 3

ヨーロッパの古都で面白いは脇道。歴史的建造物もイイが、地面のブロックとマンホールのデザインが個性的で面白い。ブタペストはその昔、ローマ軍の駐屯地。既に14世紀にはハンガリー王国の首都。ドナウ川沿岸に今と同じ二つの街があったらしい。マンホールの蓋にも当時のシンボルマークが入っていました。第一次世界大戦ではハックスブルグ家(オーストリア)とロマノフ家(ロシア)から、第二次世界大戦ではナチ(ドイツ)とソビエト(ロシア)から破壊された。二度の破壊にも関わらず、同じ街並み、同じ建造物を復元したというのですから、文明と文化への民族の誇りは並ではない。つくづくそう感じました。ブタとペストを分けるドナウ川。7つの鉄橋が架かっています。一つを除き、6つの鉄橋は戦前と全く同じように復元。知人いわく、旧市街の町名は200年前と同じとのこと。一方、東京はどうでしょうか。明治時代と同じ町名がどれだけ残っているのでしょうか。合理的な近代化とはまったく全く不合理な考え方だと思いました


■レンタル自転車 市内観光にはサイコー

10月 8 ブタペスト 自転車 1ブタペスト市内観光の極め付けはレンタル自転車。旧市内のいたる処にレンタル自転車ステーションがある。名前・連絡先(電話番号)・使用時間(半日か全日か)を登録。精算はクレジット払い。5桁のPINナンバーを発行してくれる。そのナンバーを入力すれば何度でも自転車を乗り換えることができる。乗り捨て自由。実に便利なシステムです。観光バスで事前リサーチ。興味ある場所をマーキング。位置関係をシッカリ覚えておけばOK。あとは自転車専用ラインを気ままにゆっくり走る。右側通行です。難点は一つ。重い。ノンパンク・タイヤ(全ゴム製)で全重量が20キロ強。が、整備が行き届いており、どの自転車も走りは快適でした。

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自転車で移動する人が多い。軽快な服装で風を切り、街を走るシャリ族。カッコイイ。日本と違うのはチェーンロックの太さ。半端ではない。重そう。自転車観光の難点は危ない。ヘルメット着用が義務付けている国も多い。ハンガリーは高い山がなく平原の国。見渡す限りフラット。滞在前半は首都郊外でしたが、車道の脇には必ず立派な自転車道があります。自転車道がある場合、車道を走ると“罰金”が…とも聞きました。日本とはソコが違いますネ。日本人がライフスタイル(生き方)を考え始めたのはそんなに昔ではありません。多くのヒトは未だにそんな余裕すらありません。ましてや環境問題などは縁遠い存在。が、「3・11」が考える切っ掛けになったことは間違いありません。日本も遅ればせながら、近年、チャリ族が増えました。もっと大きな社会的な現象になるとイイですネ。法律など行政側の整備が必要不可欠です。


■観光バスツアー 下調べの常套手段

10月 3 市内観光バス 1 10月 3 市内観光バス 2 10月 3 市内観光バス 3

温泉大国ハンガリーは観光立国。首都ブタペスト(人口201万人)は中央部を流れるドナウ川を境に起伏のある岩山側のブダ地区と平野側のペスト地区に分かれています。ハンガリー滞在前半は首都郊外。後半の首都訪問の初日は観光バスへ。乗り放題の一日券を購入。歴史遺跡、博物館、川下り、夜の盛り場巡りなど観光数ルートを楽しみました。バス同乗の観光客はドイツ人とフランス人が多く、東洋人は珍しいらしい。何度か“チャイニーズ”と間違われました。お目当ての温泉巡りは後日、知人と一緒にゆっくり楽しみました。


■国技 五輪金メダル 水球の元スター選手

10月 2 ハンガリー 元水球選手ハンガリーの“国技的”スポーツと言えば、女子はハンドボール、男子は水球。五輪金メダルの“常連”です。首都ブタベストにある最新の温泉療法病院。そこで行われたアイチ講習会にその病院に勤務する『元水球選手』がいました。「もう引退した身ですから…」と控え目な言い方。が、周りの人々の態度から見て、現役時代は“有名人”だった事が直ぐに分かりました。