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水泳ニッポンの御家騒動   2015.05.28

ブラジル リオ 夜景3年前、ロンドン五輪で28個のメダルを獲得した水泳ニッポン。1年後に控えたリオ五輪を前に執行部人事で“御家騒動”。競泳委員長の解任か(?)と報じられるとヘッドコーチが「それなら私も辞める」と言いだす。指揮官の敵前逃亡(?)に似た言動。「イヤ…解任とは言っていない」と慌てで釈明するイケメン会長。トップ人事が漏れること事態、脇が甘過ぎます。メジャー・スポーツの代表国を率いるリーダーとしての自覚が欠ける。大人げない。どうなってるの…。リオを目指し懸命に頑張っているスイマーたち。大人たちよ、どの「顔」して彼らと向き合うのか…。

韓国での“カメラ騒動”の引責問題が背景にあるのかも知れません。過日の“ジャパン”も思惑通りとは言い切れない。イライラ・モヤモヤしている人々が多いことでしょう。が、役員は選手のため何ができるか。彼らの役に立つ。それが使命です。

遠い遠い昔の話し。東京五輪の二年前。ハワイで水泳コーチ初の国際会議がありました。日本チームのヘッドコーチは泳いているスイマーを指差し、自慢げに“I made him a famous”と言った。一方、米国チームのヘッドコーチは同様に指差し、控えめに“He made me a famous”と言った。二年前、この時点で東京での水泳ニッポンの敗北は決まっていたワケです。有名な逸話です。

スイミング五輪史上、平泳ぎで2個金メダルを得たのは二人だけ。イギリス人デビット・ウイルキーと日本人北島康介。ウィルキーは後半アメリカ人コーチだったので一人の水泳コーチが継続したのは平井コーチだけ。そんなレジェンドな水泳コーチなのですから、一旦、口から出た言葉は濁さず、言動一致。男気を感じます。歴代の名コーチは殆どが60代。まだまだ時間があります。次のステージは保守本流の“自由形”で名スイマーと育ててください。それこそがホンモノの名コーチです。

と思いきや、先ずは競泳委員長ですか。それもイイですね。期待してます。

AD研 今野純


平井HC辞意示唆 上野委員長交代検討を疑問視

新聞記事・イメージ競泳日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ(HC、51)が25日、辞意を示唆した。日本水連が6月の役員改選で上野広治競泳委員長(56)の交代を検討していることを疑問視した。

20年東京五輪までHC続投が決まっているが、同氏と二人三脚で強化を進めてきただけに「上野さんを代えるなら、僕も代えて欲しい」と、日本水連の検討している人事案について批判的な考えを明確にした。

北島を五輪2大会連続2冠に導いた平井HCの同氏への信頼は厚い。「日本が強くなるため、現場ありきで考えてくれた。強引な案も認めてくれた」。北島の快挙も上野氏の存在があってこそで「上野さんとは一蓮托生(いちれんたくしょう)」と続けた。世界選手権(ロシア)は2カ月後、リオデジャネイロ五輪は1年後に迫る。「この時期の(競技委員長の)交代は現場が混乱する」と不安を口にした。


日刊スポーツ  5月26日



日本水連 競泳委員長に平井氏有力、北島ら指導 上野氏と交代

 新聞記事・イメージ日本水泳連盟の上野広治競泳委員長(56)の後任に北島康介らを育てた平井伯昌ヘッドコーチ(HC、51)が就任することが27日、有力となった。

 日水連 平井氏平井氏は東京五輪までHCを務めることが決まっており、現場の指導を優先しながら同委員長を兼任する見通し。上野委員長は交代するが、引き続き強化担当常務理事として強化に残る。今後も競泳ニッポンの活躍を支えてきた両氏が中心となった体制が継続される。

 上野氏は当初、委員長職の交代案に「こっちは死に物狂いでやっている。簡単に言わないでほしい」などと反発。平井氏も同調して辞任の可能性を示した。しかし、この日、上野氏が鈴木大地会長らと会談し「(混乱が)起きない状況を提案した。執行部も耳を傾けてくれると思う」と態度を軟化。6月の役員改選に合わせた競泳委員長退任を正式に要請されたが「水連も前進していかなきゃいけないんで、古い体制から新しい体制に変えられると一番ありがたい」と受け入れる意向を示した。


スポニチアネックス    5月28日




[ コメント ]

  1. Aqua Dynamics Institute より:

    新聞報道によれば、委員長とヘッドコーチは“一蓮托生”。それが平井さんの辞任理由だと書かれていました。会長からの熱いラブコールがあっての事でしょうが、その委員長職に座るとは…。四字熟語の意味を問いたい。

    競泳委員長と言えば、政党の官房長官のようなポスト。ヒトとカネを一手に握る。組織を動かす権力者。魅力的なポストではあるが、プールからは遠い存在である。私の知る限り、平井さんはプールの人、日々、若者と向き合い、育ててきた方。それも運と知と徳を身に付けた極めて希少な方。こんな方はこれから先、出現しないかも知れない。余人に代えがたい。プールで卓越した能力を発揮して欲しい。委員長職ならその種の能力に長けた方が他にいるに違いない。

    AD研 今野純

  2. Aqua Dynamics Institute より:

    戦後70年、今が日韓関係最悪の時。こんな時に日本代表スイマーが国際試合中にカメラの“窃盗”容疑で逮捕。起訴。日水連は帰国後、彼を除籍処分した。起訴も除籍もそれなりの覚悟があっての事でしょう。

    一方、高校サッカー友好親善試合。ソウル市内のデパートで集団万引き。未成年なので厳重注意処分。帰国後、その高校のトップが引責退職したと報じられました。チョットした外交問題化しているのが背景にある。

    さて、日水連はどうか。役員改選時に“引責”を…妙案(?)だったのかも…。それが今回のゴタゴタの“解任劇”だったのでは…と勝手に推測しています。であれば、委員長自らが辞任するように根回し(話し合い)を…。別なワケで解任なら、問答無用、クビを切る。辞任か解任か。不明瞭さが問題。老婆心ながらこれから先の水泳ニッポンを心配してます。いかがですか。

    AD研 今野純

  3. Aqua Dynamics Institute より:

    新聞報道によれば、委員長とヘッドコーチは“一蓮托生”。それが平井さんの辞任理由だと書かれていました。翌日、会長からの熱いラブコールがあっての事でしょうが、その委員長職に座るとは…。四字熟語の意味を問いたい。いかがですか。

    AD研 今野純

  4. Aqua Dynamics Institute より:

    戦後70年、今が日韓関係最悪の時。こんな時に日本代表スイマーが国際試合中にカメラの“窃盗”容疑で逮捕。起訴。日水連は帰国後、彼を除籍処分した。起訴も除籍もそれなりの覚悟があっての事でしょう。

    一方、高校サッカー友好親善試合。ソウル市内のデパートで集団万引き。未成年なので厳重注意処分。帰国後、その高校のトップが引責退職したと報じられました。チョットした外交問題化しているのが背景にある。

    さて、日水連はどうか。役員改選時に“引責”を…妙案(?)だったのかも…。それが今回のゴタゴタの“解任劇”だったのでは…と勝手に推測しています。であれば、委員長自らが辞任するように根回し(話し合い)を…。別なワケで解任なら、問答無用、クビを切る。辞任か解任か。不明瞭さが問題。

    老婆心ながらこれから先の水泳ニッポンを心配してます。

    AD1研 今野純

  5. Aqua Dynamics Institute より:

    イケメン会長が上野さんと直接会談(5月27日)。そして、平井さんを委員長へ昇格(!)。お粗末な人事決着です。通常、会社経営では考えられません。世間では「ご都合主義」と言います。このようなトップの采配ではリオも東京も心配です。

    AD研 今野純